
通巻第 596 号
2003年1月10日(金曜日)
***** 政治・経済 *****
PVCプラスチックペレット生産工場を落成
ベトナム石油ガス総公社・Petronas石油ガスグループ(マレーシア)・Phu
My化学プラスチック合弁会社は1月6日、Ba Ria‐Vung
Tau省Tan Thanh県にあるCai Mep工業団地でPhu
Myポリ塩化ビニルプラスチックペレット生産工場の落成式を行った。同工場の投資額は7,000万ドルで、ベトナム側が50%を出資し、年間生産量は10万トンとなっている。まず最初に、同工場は2,000〜3,000トンのPVCプラスチックペレットを生産し、ベトナムのプラスチック産業工場に供給し、引き続き生産量を増やす予定だ。この工場は、ヨーロッパの安全・環境衛生基準を満たした最新設備が備え付けられており、全国で2つ目となる。
(Nguoi Lao Dong 1月7日,P.2)
機能性食品の生産実験を開始
ホーチミン市栄養センターは4年間の研究を経て、このたび肥満や糖尿病を患う人向けにベトナムで初めてとなる2種類の機能性食品の生産実験を開始した。パウダータイプがObibai、スナックタイプがObisnackという。同製品は低脂肪・低カロリーだが、必須栄養素のバランスが取れた加工食品だ。成分は繊維質が豊富で、体内吸収の遅いぶどう糖を含んでいるため、ObibaとObisnackの摂取により満腹感が持続し、血糖値を安定させることが可能だ。
ホーチミン市科学技術環境局は、同製品の生産実験プロジェクトを高く評価し、4億ドン(約2万6,600ドル)を投入することをすでに承認している。6月から市場で販売される予定だ。
(Tuoi Tre 1月7日,P.6)
ソフトウエアプロジェクトの発展に1億ドルを投資
郵政通信省は1月7日、Motorola社の協力により“通信および情報技術分野におけるソフトウエア開発”セミナーを開催した。同セミナーで同省のMai
Liem Truc副大臣が発表したところによると、郵政通信および情報技術分野における管理ソフトウエアの応用レベルが依然として低いということだ。政府は2003‐2005年期に、通信および情報技術分野のソフトウエアプロジェクト発展のために1億ドルを投資する。
また、Motorola社は同セミナーで、ソフトウエア工業分野の人材開発のために、奨学金プログラムに総額20万ドルの援助を行うことを発表した。
(Thanh Nien 1月8日, P.1)
越日国交関係樹立30周年記念
自由民主党(LDP)のTaku Yamasaki幹事長は1月7日、越日両国議員間の関係を強化する目的でホーチミン市を訪れた。Yamasaki氏はハノイに向かう前に、ホーチミン市執行委員会のNguyen
Minh Triet書記と会談することになっている。同氏は、Nikkoホテルで9日に開催される日本大使館主催の越日国交樹立(1973年10月)30周年記念式典および日本‐ASEAN交流記念式典に名誉客として招かれている。
(Tuoi Tre 1月8日, P.16)
ベトナムセメント総公社が986万トンの製品を販売
2002年に、ベトナムセメント総公社はクリンカー609万トン・セメント950万トンを生産し、計画を19%上回る結果となった。製品販売量も986万トン(計画17%超)となり、売上総額は93億7,800万ドン(約62万5,000ドル・計画22.8超)に達した。同総公社によると、2002年における最大の成功は、仕入れ経費が大幅に増加したにもかかわらずセメント価格を安定させることができたことだという。
(Lao Dong 1月8日, P.3)
環境汚染生産組織の移転プログラムを実施
先ごろホーチミン市人民委員会は、Viet Phong株式会社(Tan Binh区)に対して環境汚染生産経営組織移転プログラムに基づく優遇証明書を発給した。同証明書が発給されたのは同社が最初のケースとなる。同社は300億ドン(約200万ドル)を投資して、Tan
Binh区 Luy Ban Bich通り90/1番地の家畜飼料生産作業所をTan
Binh工業団地に移転するプロジェクトを実施した。プロジェクトは2002年3月に開始され、同年12月に完了した。
Viet Phong株式会社の受けられる優遇措置は▽借入金の利息補助(年利4%・補助期間は2年以内)、▽2002年から2004年までの期間における新規採用労働者の養成・技能向上経費補助、▽ホーチミン市環境汚染削減基金からの移転補助となっている。
(Tuoi Tre 1月9日, P.2)
日本がベトナムのWTO加入を支援
ハノイで1月8日、日本のMasajuro Shiokawa財務大臣はPhan
Van Khai首相との会見の席で、ベトナムの世界貿易機関(WTO)加入を支援すると述べた。Shiokawa財務大臣によると、日本政府は常にASEAN諸国・特にベトナムのような新規メンバーとの関係発展を重要視しており、また日本の各企業はベトナムの8,000万人市場に関心を抱いているとのことだ。Khai首相は、日本経済が多くの困難に直面しているにもかかわらずベトナムへのODA援助を増加するといった、日本政府のベトナムに対する援助を高く評価した。
現在、日本はベトナムにとって最大の貿易相手国で、両国間の貿易総額は50億ドル近く(2001年)に達している。また、ベトナムにおける日本の投資プロジェクト総額は47億ドルで、ベトナムに投資を行っている世界70カ国・領土のうちで3番目となっている。
計画によると、Shiokawa大臣は1月9日と10日の2日間、ホーチミン市を訪れる予定となっている。
(Nguoi Lao Dong 1月9日, P.4)
今年交通運輸インフラ建設に最低17兆4,520億ドンが必要
交通運輸省投資計画局のTruong Tan Vien局長によると、今年交通運輸インフラ建設に必要な資金は最低17兆4,520億ドン(約11億6,300万ドル)で、うち国家財政によるものが14兆520億ドン(約9億3,700万ドル)を占めているという。しかし年初に交付される資金は需要の59.57%で、2002年の84.7%に相当する値に留まっている。
Vien局長によると、交通運輸分野は今年、建設国債やBT(Build
Transfer)・BOT(Build Operation Transfer)方式・優遇融資などによる積極的な資金調達が必要だという。
また今年着工するプロジェクトは▽Can Tho橋架橋、▽Bai Chay橋架橋、▽Hai Phong港第2期工事、▽南部沿岸情報局システム構築、▽北部各省の道路改良、▽急行列車システム改良、▽国道1号線Can
Tho‐Nam Can間改良、▽中部とTay Nguyen各省農村での橋45本架橋、の8つとなっている。またBOT方式プロジェクトの中で、注目されるのはホーチミン市‐Long
Thanh‐Dau Giay高速道路とNoi Bai‐Ha Long高速道路となっている。
(Tuoi Tre 1月7日,P.2)
ハノイ市で経営登録している企業が1万6,000社
ハノイ市計画投資局は、同市にある各企業の活動状況を検査した。それによると、経営登録総数は1万6,000社となっている。このうち活動を行っていない企業は350社以上、税金を滞納している企業は537社、休業申請書を提出した企業は273社となった。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 1月6日,P.3)
ホテル分野への外国投資は増加するか?
ホテル分野に投資する各投資家にとって、ここ数カ月間で国際観光客の数が大幅に増加していることは非常に喜ばしい兆候だ。現在各高級ホテルの客室稼働率は、1997年のアジア財政・通貨危機発生後における最高値を記録している。
Dau Tu(投資)新聞記者の取材によると、ハノイ・ホーチミン市・Da
Nangなどの大きなホテルでは、現在客室稼働率が平均70〜80%に達しており、中にはツアー会社によって2003年第2四半期まで全室が予約されているホテルもある。ベトナム観光総局の予測によると、現在増加しているホテル客室予約需要に対応するためには、これから2005年までの間に、ベトナムは高級ホテルレベルの約1万7,000室を増設する必要があるということだ。今だに思い出されるのは、たった1年程前にはハノイのある5つ星ホテルの社長が、高級ホテルの客室稼働率が平均40%にしか達していないと発表していたことだ。
ホーチミン市観光局の統計資料に基づくと、現在同市には星のついたホテルが109軒あり、他にも設備・サービスが基準を満たしたホテルが数多くある。このうち5つ星ホテルは7軒(部屋数2,378室)・4つ星ホテルは4軒(712室)・3つ星ホテルは22軒(1,976室)となっている。
Fortunaホテル(ハノイ)のNguyen Tu Hong Giangセールスマネージャーによると、現在ハノイとホーチミン市のホテル客室数はかなり多くなっているものの、すべてが予約済みとなっており、中には個人客を断らなければならないところもあるほどだという。一方で、ベトナムを訪れる国際観光客の数が今後増加することが予測されており、特にSEA
Games 2003(ASEANスポーツ大会)開催期間中には、このイベントに参加するスポーツ選手・関係者・応援団などが数万人に達することになる。
各専門家によると、ホテル客室稼働率の上昇は、一時中断されていた外国投資によるホテル建設プロジェクトの再開を促進する原動力となるだろうとのことだ。この機会に、多くの外国投資家がベトナムでのホテル建設プロジェクトに資金を投下する可能性もある。
ここ数年間、ベトナムはホテル分野への外国投資を多く誘致することができなかった。2001年にホテル・観光分野が誘致した外国投資資本はわずか100万ドルに過ぎず、また多くのプロジェクトが一時中断となった。
統計総局の資料によると、2002年の11カ月間に投資許可書が発給されたホテル・観光分野のプロジェクトは19件で、投資総額は1億3,800万ドルだった。
しかしながら多くの投資家によると、ベトナムにおけるホテル宿泊料は以前と比較して上昇しているものの、地域内の各国と比べて依然かなり低いレベルに留まっているという。具体的な数字を挙げると、現在ベトナムにおける高級ホテルの宿泊料は、シンガポールの同レベルのホテルと比較して約10〜15ドル低くなっている。
Melia HanoiホテルのAlfonso Romero総社長によると、現在ではベトナムにおけるホテル宿泊料は回復したが、依然として多くの投資家が望んでいるレベルには達していないということだ。
(Dau Tu 12月23日, P.4)
観光分野、今年の売上高25兆ドンを目指す
観光総局はハノイで1月6日と7日の2日間、2002年観光分野全体会議を開催した。昨年ベトナムを訪れた外国人観光客は、2001年比11.5%増の延べ260万人、国内観光客は同11.6%増の延べ1,300万人、売上高は同19.6%増の23兆5,000億ドン(約15億6,600万ドル)に上り、依然として観光分野の成長が見られた。
しかし、観光総局のNguyen Phu Duc副局長は、この数年間観光分野は引き続き成長が見られるものの、不安定な要素も多いと懸念している。具体的には▽観光経営活動において法規違反が多く見られること、▽サービス料金などの価格設定を独断で決定し、不健全な競争を引き起こしていること、▽本来の目的とは異なった天然資源の破壊が目立つこと、▽多くの観光地において衛生環境が整っていないこと、▽観光客につきまとってお金を請う者がいること、などだ。
また今年の目標として、観光分野は外国人客延べ280万人と国内観光客延べ1,400万人を招致・売上高25兆ドン(約16億6,600万ドル)の達成を掲げている。
同会議に出席した、観光分野国家指導委員会委員長であるVu Khoan副首相は、昨年の観光分野の業績を高く評価した一方で、年末には観光客数が大幅に増加したものの、そのチャンスを活かし切れていないと指摘した。また同副首相は、観光分野にとって今年は多くの挑戦が課せられる年でもあると述べ、さらに観光総局に対し、今年第1四半期中に6カ月間の観光ガイド養成コースを実施するよう要請した。
(Nguoi Lao Dong 1月7日,P.7)
***** 統計情報 *****
化学薬品による食中毒が増加
ホーチミン市で1月4日、“食中毒‐消費者保護対策と集団食堂における食中毒防止”に関するセミナーが開催された。1999‐2002年期の概略によると、全国で約2万人が食中毒にかかり、うち死亡者は246人となった。集団食堂での食中毒発生率がますます高まっており、2002年に集団食堂で発生した食中毒は194件(4,694人が発病)となった。原因は化学薬品によるものが急激に増え、全体の57.15%を占めている。
また同セミナーでは、食品衛生安全に関する消費者や生産者の認識を高めることなどを目的としたベトナム食品安全技術科学協会南部事務局(ホーチミン市1区Ben Thanh街区Nguyen Du通り106番地)が紹介された。
(Tuoi Tre 1月7日,P.6)
2002年に自動車販売台数が37%増加
ベトナム自動車メーカー協会(VAMA)によると、2002年のベトナムにおける自動車販売台数は2万7,000台近くに達し、前年同期比で37%の増加となったという。財政省が輸入税の引き上げを決定したことが大きく影響して、特に12月には販売台数が3,780台(年間販売台数の14%)と大幅に増加した。
(Thoi Bao Kinh Te Sai Gon 1月9日, P.26)
バイク運転免許書取得者が4倍増
ホーチミン市交通工務局車両・ドライバー管理室によると、先月中にオートバイの運転免許書取得試験を受けた人の数は3万人に上り、ここ2カ月前と比較して4倍増となったということだ。このため、試験場を数十カ所増設したうえ土曜日にも試験を行なうことでこれに対応している。
(Tuoi Tre 1月9日, P.2)
***** 一口ニュース *****
1月7日3時12分、ホーチミン市1区Nguyen Cu Trinh街区公安は、Nguyen
Trai通り212番地の建設足場を盗もうとしていた2人の窃盗を現行犯逮捕。テト(旧正月)が近づき、盗難が増加しているので注意が必要
(Lao Dong 1月8日, ホーチミン市版)
先ごろPhan Van Khai首相は、労働時間および休憩時間に関する政令195/CP号の一部条項を修正・補足する政令(2003年1月1日より発効)を公布
(Nguoi Lao Dong 1月8日, P.6)
ハノイで1月6日、ハノイビール工場の集合住宅区(Ba Dinh区Hoang
Hoa Tham通り)とAnh Duongホテル(Dong Da区Lang通り)のマッサージルームで相次いで火災が発生。同火災により、ハノイビール工場工員の家族が死亡
(Tuoi Tre 1月7日,P.2)
ホーチミン市で1月6日、賃金未払いなど労働法に違反しているとしてThanh
Phu有限会社(Binh Chanh県)とTan A商業交通建設社(Go
Vap区)でストライキが発生
(Nguoi Lao Dong 1月7日,P.6)
|
外国為替相場 (Viet Com Bank ホーチミン支店・1月9日現在) キャッシュ USD/ドン 15,413 |
***** 入札情報 *****
□ Vinh市電力網改良プロジェクト用3相メーターの納入入札
開催者: 第1電力公社(Cong ty Dien luc 1)
納入項目: 3相メーター
書類入手期限:1月15日
書類提出期限:2月17日
問い合わせ先:第1電力公社入札審査部(339/22 Au Co St., Tay
Ho Dist., Ha Noi)
Tel: (84-4)7184478
□ 電気メーターの納入入札
開催者: ホーチミン市電力公社(Cong ty Dien luc Tp. HCM)
納入項目: 電気メーター
書類入手期限:1月17日
書類提出期限:2月18日 11時
問い合わせ先:ホーチミン市電力公社(12 Nguyen Thi Minh Khai St., Dist.1, HCMC)
Tel: (84-8)8228525/8234565 Fax:(84-8)8220375
***** 事件・出来事 *****
ベトナム産ワインが奨励賞を受賞
ハノイで先週末、2003年ベトナム‐国際ワインコンテストが開催された。同コンテストでは150以上のワインが優秀賞を受賞したが、ベトナム産ワインは選外となった。出品されたワインは600種類で、うちベトナム産は17種類だった。ワイン専門家によると、ベトナム産ワインは発酵時間が3〜6カ月と短すぎることが選外となった理由だという。ベトナム産ワインは最優秀ワインには選ばれなかったものの、Thang
Long白ワイン・Special Quality シャンパン・Sa
Pa赤ワインが奨励賞を受賞した。
(Lao Dong 1月7日,P.7/Thoi Bao Kinh Te Sai
Gon 1月9日,P.27)
外国人観光客が安心して旅行できる国
ニューヨークタイムズは1月5日、ベトナムは貧困国であるものの、社会秩序が保たれており、外国人観光客が安心して訪れることができる場所となったと報じた。アメリカやインドネシアで起きたテロ事件の後、ベトナムを訪れる外国人観光客が増加した。ベトナムを訪れる観光客や外国の観光当局によると、ベトナムは世界に向けて扉を開いている国だと評価している。ベトナムでは複数の宗教が共存しているが、反動勢力もなく、外国人観光客(特にアメリカ人)はテロ事件を恐れる必要がないといっていい。
また同紙では、ホーチミン市Sheratonホテル建設プロジェクトのSin Han社長が「ベトナムは安心してビジネス活動を行えることができる場所であるため、今後も引き続き注目されることだろう」と述べている。
(Thanh Nien 1月7日,P.1)
RinnaiがSEA Games 22のスポンサーに
今年12月にハノイで開催されるSEA Games 22に向けて、SEA
Games 22組織委員会のマーケティング代表であるVFD社所属SEA
Games 22マーケティング事務局とRinnaiグループは、正式スポンサー契約を締結し、SEA
Games 22組織委員会がこれを承認した。
Rinnaiは各種ガス器具を生産している国際グループで、アジアにおける大規模なスポーツ祭典で聖火台関連事業をサポートしてきた。ベトナムではRinnai
Viet Nam社はBinh Duong省Dong An工業団地で国内外向け各種ガス器具を生産している。
(Thoi Bao Tai Chinh Viet Nam 1月6日,P.12)
全国で1,054件の森林火災が発生
農業農村開発省はCa Mau省で1月6日、2001‐2002年乾季における森林火災予防事業の総括会議を開催した。森林管理局のNguyen
Ba Thu局長によると、2002年初めから9月30日までに全国で発生した森林火災は1,054件に上ったと発表した。被害面積は1万5,369.5
haで、うち植林地は1万1,252.4 haを占めている。また被害額は約1,500億ドン(約 1,000万ドル)だが、これには環境破壊や歴史的および生物学的な被害に関しては含まれていない。
農業農林開発省のNguyen Van Dang副首相は、中央および地方当局の森林火災予防事業を評価し、森林火災による被害を最大限に押さえるために、今後実践が必要な6つの問題を提案した。さらに、火災発生の際の消火活動に関して具体的な方針を打ち出した。それによると▽森林管理当局の体制を強化すること、▽消防活動に携わる者への具体的な政策を公布すること、▽設備の設置すること、などとなっている。
また同省U Minh県Khanh An村では1月7日、森林火災予防訓練が実施される。
(Sai Gon Giai Phong 1月7日,P.7)
ホーチミン市郵便局、電話加入件数100万件達成
ホーチミン市郵便局は1月5日、電話加入件数(固定電話と携帯電話を含む)が100万件に上ったと発表した。これは1991年当時の40倍増に値する。ホーチミン市郵便局はこれまでに3,000件(投資総額4兆7,000億ドン<約3億1,300万ドル>)のプロジェクトを実施してきた。また同郵便局は1月4日、刷新時代における労働英雄称号が与えられた。
(Lao Dong 1月6日,P.7)
***** コラム *****
放たれた“回春婦人”たち
現在、ハノイには30カ所近くの社交ダンス場があり、毎日休みなく昼間からオープンされている。これらの場所は、すでに家族を持ち・ある程度の地位があり・経済的にも安定した多くの“回春婦人”たちを引き付けている。耳に心地よいメロディー・ロマンチックなダンスミュージックの裏では、デートの約束・売買春・スワッピングなどが行われており、その得意客は“Overday族”と呼ばれる御婦人たちとなっている。
ある日の午後、私はQuan Su通りの社交ダンス場を訪れた。庭にはオートバイがぎっしりと並んでいたが、ダンスにやって来る客の足は途切れることなく続いていた。カップルでまたはグループでやって来る人たちがいるかと思うと、1人でやって来る人も少なくなかった。オートバイを預けているとき、40歳ぐらいで・太り気味の・アクセサリーをごてごて付けた女性が、「今日お母さんは商品の仕入れに行かなければならないから帰りが遅くなるわよ。だから待たないで先に食事して頂戴」と、まるで携帯電話に向かって怒鳴りつけるかのように話しているのが目に留まった。彼女はちょっと恥ずかしそうに、苦笑いしながら私を見た。これに乗じて、私は彼女と近付きになった。彼女は友好的な態度で、私を誘って着替え室に入った。これほど簡単に他人と知り合いになれる場所は他にはないだろう。彼女はカバンの中から派手なロングスカートを取り出して今着ている服と取り替え、皺の多くなった顔に化粧をし直すと、私を引っ張ってダンスホールに連れ出した。ダンスホールは薄暗く、天井に取り付けられたミラーボールの神秘的な光線がダンスホールを照らすと、濃厚なチークダンスに酔いしれた人々の姿がぼんやりと映し出された。曲が終わると明かりが点けられ、カップルたちは慌てて離れ離れになった。年配の男性と女性の混じったグループに私を入会させてくれた女性は、ホールの端っこのほうに座っていた。彼らのお喋りを通して、この知り合ったばかりの女性が家具販売店を経営している金持ちであることが分かった。サンバのリズムが始まると、カップルたちは音楽に乗って踊り始めた。私と一緒にやって来た女性は、白いシャツに黒いズボンで正装した青年からダンスに誘われた。自分より数十歳も年上の御婦人たちを相手に軽やかに踊っている、白いシャツの若者たちがかなり多くいるのに気が付いた。舞踏会の終わりごろ、私が知り合いになった女性が教えてくれたところによると、これらの青年たちはボーイをしながら、1人でダンスホールにやって来た御婦人のダンスのパートナーをしているのだという。ダンスホールの“ホスト”たちは、ダンスのパートナーがいない御婦人を見かけたら、すぐにでも相手を務めなければならないようになっている。
ダンスホールにはこのような“ホスト”がいる一方で、妻をダンスに連れて来ている夫と見間違えてしまうような“ジゴロ”もいる。彼らのような“職業ダンサー”は非常に経験豊かで、接客術もきちんと身に付けている。彼らは“Overday族”たちから“金の雄鶏”と呼ばれており、ダンスホールは彼らにとって美味しい稼ぎ場所となっている。これら“鶏”の身なりや高価な持ち物を見たら、彼らのほとんどが失業者または安定した職業についていない者たちだとは、誰も思わないだろう。ダンスが上手なだけでなく、“鶏”たちは女性の心理を掴むことや女性に尽くすことに長けている。何度もダンスホールに通い詰めて、私はやっと“プロの鶏”業界の数人と接触する機会を得ることができた。
別名“ハーフのQ.”と呼ばれるQ.(37歳)は、この仕事をする前は“ぽん引き”をして暮らしていた。お喋り上手で・背が高く・ハーフのような顔つきをしていたおかげで、彼はご婦人たちの間で受けが良かった。愛情に飢えていたり・夫が単身赴任中だったり・離婚したりといった孤独な“U-40・U-50”の御婦人たちの財布から金を引き出すテクニックによって、彼は“雄鶏”業界で次第に有名になっていった。まずは踊りに誘い・手を握り・腰を抱いて・愛撫して・思わせぶりな動作をするところから始まり、その後はお喋り・デート・遠出と進めていくが、当然のことながらすべての経費は御婦人たちが見てくれる。ハーフのQ.によると、これらの御婦人たちは寂しさを紛らすために話し相手を必要としているだけで、彼のほうでも高級ライターなどの小さなプレゼントをもらったり一緒に食事をしたりする以外に、自分のほうから何かを要求するようなことはないということだ。御婦人たちの多くは、数百万ドンをかけてでも“愛情の行き着くところまで”を求めるが、Q.はそのすべてに応える。Q.の話では「私たちは事前に交渉しませんが、大抵の御婦人たちは後でどうしたら良いかをご存知です」とのことだ。ハーフのQ.とは違い、分相応に振る舞うといった主義のH.さん(Thanh
Xuan Nam在住・50代)は、糸を長く垂れて大きな魚を吊るのを狙っている。H.さんによると、彼を長期的に囲うことができるような大金を持った“魚”を吊るためには、ダンスで知り合った後にレストランで食事を奢るなどの初期投資が必要だという。彼は“魚”と深い関係になり、デートの場所にはいつもどこかのダンス場を選ぶ。H.さんは「私は彼女たちに、自分の魅力について自信を持たせてあげます。そして彼女らは、私が自分で買えないような物を買ってくれるというわけです」と話した。
実際のところ、ダンス場を訪れる御婦人たちの多くが、ここを夫に対する“復讐”の場所で、長年に渡り苦労してきたことに対する埋め合わせの良いチャンスと見なしている。ダンス場の後で、“金の雄鶏”たちにはホテルでの情事・金・高価な物などが待ち受けているが、御婦人たちには家族の崩壊・悲惨な出来事などが残されるだけだ。健全で文化的な娯楽を楽しむためのダンス場が、鬱憤を晴らしたり利益をむさぼったりするための場所と化してしまっている。“Overday”症候群が恐ろしいほどに蔓延しているが、社交ダンスといった美しい仮面を被っているため、治療が非常に難しくなっている。
(Thuong Mai 12月28日, P.7)