通巻第 598 号




2003年1月13日(月曜日)





***** 政治経済 *****





アメリカの投資が増加


計画投資省によると、昨年ベトナムに進出したアメリカ投資は32件(投資総額1億3,900万ドル)で、プロジェクト数で2001年比23%増、投資額で17.7%増に上った。これにより、昨年末時点で有効なアメリカ投資プロジェクトは153件(同11億1,140万ドル)に達し、投資実行額は5億3,850万ドル以上となっている。

(Dau Tu 1月8日,P.3)






Dragon Capital社はこれまでに20社を株式化


Dragon Capital社のDominic Scriven氏によると、同社は株式銀行・株式化・証券市場において国家に次ぐ大規模な投資家であると述べている。

企業財政コンサルティング部門において、Dragon Capital社はこれまでに20社の株式化をコンサルティングしてきた。また証券部門に関しては、ベトナムの証券市場で初めて活動を開始した外資企業でもある。

(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 1月8日,P.7)






水産物分野の成長が低迷


統計局は昨年の水産物分野の活動結果を発表した。それによると、生産量は2001年比5.9%増の258万トン(2001年は7.7%増)、輸出額は同13.9%増の20億2,000万ドル(2001年は21.7%増)、水産分野全体の生産高は同7.3%増の274兆ドン(約182億ドル・2001年は14.8%増)、などといずれも2001年と比較すると大きな伸びが見られず、市場における競争力が衰退した。

(Dau Tu 1月8日,P.3)






交通建設プロジェクトの品質を向上


交通運輸省は、決定4391/2002号に基づき、交通建設プロジェクトの品質保証と管理における組織および個人の違反行為と処理を具体的に定めた規定を公布した。同規定は、4章14条からなっている。それによると、1月12日から落札業者が他者に落札事項を売却したことが発見された場合、落札結果が回収され、1〜3年間は交通建設分野の入札に参加できなくなる。同規定は陸路・水路・海路・航空路関連プロジェクトに適用される。

(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 1月8日,P.2)






外貨によるファイナンシャルリース取引が可能に


ベトナム国家銀行は1月7日、ファイナンシャルリース取引に外貨を使用できるとした文書を公布した。それによると、ファイナンシャルリース会社と借り手の契約に基づき、ファイナンシャルリース会社が機械設備・運輸手段・その他の動産を輸入した場合、借り手は外貨建てでリースの受領と支払いができるようになる。ファイナンシャルリース会社と借り手は、外貨によるファイナンシャルリース取引を行うために、外貨管理に関する1998年8月17日付け政令63号の施行を指導した通知01/1999/TT‐NHNH 7号の規定を満たさなければならない。

(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 1月8日,P.2)






農林業に400件の外資が進出


2002年末時点で、農林業部門に進出している外国投資プロジェクトは400件(投資総額約14億ドル)に上った。30の国家・領土が同部門に投資を行っている。プロジェクト数でトップは台湾の159件(同2億9,900万ドル)、続いてフランスの20件(同1億8,900万ドル)、タイの14件(同1億2,800万ドル)、などとなっている。

今後の投資誘致の方針によると、農林業栽培および水産物加工で製品の50%以上を輸出するプロジェクトや高い経済効果をもたらす新品種の生産プロジェクトの誘致を特に奨励するとなっている。

(Dau Tu 1月10日,P.3)






バイクの輸入税率算出最低価格を公布


財政省は、国家管理輸入税算出品目グループのリストおよび最低価格表の追加・修正に関する決定を公布した。

それによると、各社バイクの輸入税を算出するための最低価格は次の通り。▽Hondaブランドは700〜2,700ドル、▽Yamahaブランドは600〜2,250ドル、▽Suzukiブランドは600〜2,250ドル、▽Piaggioブランドは700〜2,700ドル、▽中国製各種バイクは400〜1,100ドルとなっている。また財政省は、一部の特殊バイクに対する価格も追加した。具体的にはHonda @(125cc)は2,500ドル、Honda @(150cc)・Honda Dylan(150cc)・Honda SH (150cc)・Suzuki Epicuro(150cc)・Piaggio X9・Pantheon(150cc)は2,800ドルとなっている。同決定は1月27日から適用される。

(Dau Tu 1月10日,P.1)






ホーチミン市の携帯電話市場に変動


公安部隊がDong Nam社の携帯電話販売代理店の一斉立入検査を実施した後、購買力は増加していないにもかかわらず、ここ数日間でホーチミン市の市場では携帯電話の価格が軒並み上昇している。

ホーチミン市の携帯電話販売店街(Hung Vuong通り・Hai Ba Trung通り・Ho Tung Mau通り・2月3日通り・Le Van Si通り・Dien Bien Phu通りなど)の大きな販売代理店によると、Nokia 8310・7210・8100やSamsung T200などの機種が、1台当たり50〜100万ドン(約33〜66ドル)値上がりしているという。携帯電話販売店の店長の話では、現在中国製の携帯電話が非常に多く輸入されているため、商品不足になる恐れはないということだ。このように価格が上昇した原因は、Dong Nam Associates社の販売網が、ベトナム市場におけるNokiaおよびSamsungの携帯電話販売のかなり大きな部分を占めていたからだ。しかしながら、いくつかの販売店を取材したところ、店主たちは「Dong Nam社が販売を担当していた一部の機種が値上がりしているだけで、手荷物として持ち込まれた商品・密輸品などは値上がりしていないどころか、反対に値下がりしていますよ」と話していた。また、多くの携帯電話卸売業者によると、Dong Nam Associates社に代わる企業は他にも多くあることから、販売価格は早いうちに安定するだろうということだ。この事件が発生したことで、NokiaとSamsungがベトナムにおける自社の正式販売代理業者を変更する可能性が非常に高い。

Thoi Bao Kinh Te Viet Nam1月8日, P.13)






2002年に締結されたODA総額は15億7,400万ドル


計画投資省によると、2002年に各協定を通して締結されたODA資金総額は15億7,410万ドルに達したが、予定されていた一部の大規模な融資プロジェクトがまだ締結に至っていないため、2001年と比較して減少となった。

ODA援助家トップ3は日本(5億3,618万ドル)・世界銀行(WB・4億9,953万ドル)・アジア開発銀行(ADB・2億6,415万ドル)で、資本総額12億2,986万ドルと協定額全体の83%を占めている。2002年の融資実績額は15億2,700万ドルで、このうち借款が約12億700万ドル・無償援助が約3億2,000万ドルとなっている。

Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 1月8日, P.4)






TOTOがベトナムでの投資を増強


日本の衛生陶器トップメーカーのTOTOグループは、アメリカ・中国・台湾・タイ・マレーシア・フィリピン・ベトナムでの投資に非常に期待を寄せている。現在、ベトナムにおけるTOTOのシェアはわずか3%に過ぎないが、同社の製品はおもに高層ビル・ホテル・高級レストラン・高収入層の住宅などで使用されている。先ごろ、同社はベトナム工場建設に2,300万ドルを投資することを決定した。この衛生陶器生産工場の生産能力は年間40万個で、2004年には活動を開始する予定となっている。注目されるのは、同工場で生産される製品の50%が中国南部の各省に輸出されることだ。

Thuong Mai 1月4日, P.2)






ホーチミン市のスタイル


日本貿易振興会(JETRO)ホーチミン市事務局の投資コンサルティング専門家であるKyoshiro Ichikawa氏は、ベトナムでテト(旧正月)を何度迎えたかわからないという。Ichikawa氏は「初めての大晦日はハノイのHoan Kiem湖のほとりで迎えました。その後は、ホーチミン市が私の足を引き止めました」と回想する。

日本人はビジネスパートナー選びや金銭の使い方に慎重であるが、最終的にはベトナムを、そしてホーチミン市に進出することを選ぶ。このように日本投資家がホーチミン市を選ぶようになったのは、JETROおよびIchikawa氏の働きによるものが大きい。「投資コンサルティングを担当するには、“ホーチミン市のスタイル”を熟知しなければなりません」とIchikawa氏はいう。Ichikawa氏は、ホーチミン市で長期に渡り確実な発展を遂げてきたSony・Toyota・Hondaなど大手グループは、ダイナミックさと忍耐強さと高いポテンシャルが共存しているホーチミン市に依存するところが大きく、これはどこにでもある要素ではなく、同氏はこのホーチミン市のスタイルを好ましく思うと述べている。

すでにホーチミン市に進出している日本投資家は、今後ベトナムへ進出する日本投資家の掛け橋的な役割を担うことになる。Ichikawa氏は「昨年末、ベトナムを訪れた日本人客は大幅に増加しました。ホーチミン市を訪れる日本人客の目的は観光だけではなく、これはホーチミン市にとって非常に喜ばしい兆しです」と述べた。

Ichikawa氏だけでなく、JETROの多くの専門家は、ベトナム人スタッフとともにベトナムでテトを迎える。「私たちはベトナムの焼酎と粽が大好きで、まるで日本の酒と雑煮のように思います。文化がこんなに似ているので、ビジネスに関しても何一つ躊躇することはないですよね?」とIchikawa氏は話した。

(Nguoi Lao Dong 新春号,P.10)






ベトナム観光協会を設立


ハノイで1月9日、ベトナム観光協会(英語名はVietnam Tourism Association‐VTA)設立大会が開催された。同大会では21人のメンバーからなる運営委員会が選出され、Sai Gon観光総公社のDo Van Hoang社長が同協会の会長に任命された。

ベトナム観光協会への正式加盟を申し出ている組織は全国195団体に上り、今回の大会で110社の企業が正式にメンバーとなった。

(Sai Gon Giai Phong 1月10日,P.1)






Khanh Hoa省に10件の外国投資プロジェクトが進出


Khanh Hoa省に昨年進出した外資企業は10社(投資総額1,100億ドル)となった。現在、同省で活動している外国投資プロジェクトは46件で、総売上高は6,200万ドル以上、1万5,000人以上の雇用を創出した。

(Dau Tu 1月10日,P.4)






Phu Bai工業団地に7件の投資プロジェクトが進出


Thua Thien‐Hue省Phu Bai工業団地に昨年進出した投資プロジェクトは7件(投資総額2,660億ドン<約1,773万ドル>)となった。これにより、第1期リース面積の97.8%に相当する307万uの土地がリースされた。また同工場では4つの生産工場(カラー瓦やみかげ石陶器など)が活動を行っている。同工業団地は現在、第2期リース面積分(150 ha)の拡張工事を行っている。

(Dau Tu 1月10日,P.4)






ロシアがDung Quat第1精油工場建設プロジェクトから撤退


Dung Quat第1精油工場建設合弁プロジェクトのパートナーであるロシアのZarubezhneft石油ガスグループは、同プロジェクトから撤退することを明らかにした。これを受けてベトナム石油ガス総公社(Petro Viet Nam)は12月31日、同グループに対し、これまでの出資分約2億3,000万ドルを返金した。しかし、Zarubezhneft社の代表によると、同社はベトナムにおける他の石油ガスプロジェクト(特にベトナム沿岸沖のBach HoおよびThanh Long油田)への再投資を予定しているという。ロシア側が撤退したことで、投資総額約13億ドル(年間生産量650トン)のDung Quat精油工場プロジェクトの投資主はベトナムのみとなってしまった。このため、ベトナムはこの国家重要プロジェクトへの資金調達をしなければならない。

(Nguoi Lao Dong 1月10日,P.4)






Vinamilkが生産拡大に向けて投資


Viet Namミルク社(Vinamilk)は今年、生産拡大に向けて2,570万ドルを投資する予定だ。これにより今年の売上高前年比17.29%増と輸出額同15.91%増を目指す。またVinamilkは、農村での乳牛飼育業の開発事業を拡大し、8万2,000トン以上の牛乳を買い取るとしている。さらにNghe An省に牛乳加工工場を建設する予定だ。輸出市場に関しては、中東・アメリカ・旧ソ連各国・カンボジア・ラオス・中国などすでに実績のある国だけでなく、ASEAN各国やアフリカへの輸出拡大を検討中だ。現在、Vinamilkは国内シェアの75〜90%を占めている。Vinamilkは昨年、年間計画を13%上回る売上を達成し、輸出額が売上総額の54%を占めた。

(Dau Tu 1月10日,P.8)





***** 統計情報 *****





昨年の自動車販売台数が増加


ベトナム自動車メーカー協会(VAMA)は1月8日、昨年12月に自動車合弁会社は、2001年比56%増の3,780台を販売したことを明らかにした。昨年全体では2001年より7,319台多い2万6,878台を販売することができた。これにより、昨年におけるベトナム自動車市場の成長率は、予測していた25%を上回る37.4%に達した。VAMAのある幹部は、自動車市場が発展した要因として▽自動車を購入する個人が大幅に増えたこと、▽昨年の第3・4四半期に多くのメーカーが販売価格を引き下げたこと、▽幅広い客層を対象に、多くのデザインが紹介されたことを挙げている。

(Lao Dong 1月9日,P.3)






年末年始の価格上昇


 年末は各種商品・サービスの価格が上昇する。観光総局の報告によると全国における外国人旅行者の数が年間計画を13%上回る260万人に達し、国内旅行者数に関しても前年比100万人増の1,300万人に達したということだ。特に年末は外国人旅行者が増え、それに伴ないホテルを始め各種サービス・娯楽施設で値上がりが見られた。

 Majesticホテルでは9月2日(建国記念日)には30〜40品目のメニューからなる娯楽サービス付きのビュッフェが1人13〜15万ドン(約8.7〜10ドル)だったのが、クリスマスおよび正月の時期には23〜30万ドンと2倍近くの価格設定となった。Bong Senホテルでも同様のサービスが10万9,000ドン(約7.3ドル)から22万ドン(約15ドル)・Grandホテルで9万9,000ドン(約6.6ドル)から16万ドン(約10.7ドル)・ Palaceホテルで6万9,000ドン(約4.6ドル)から7万9,000ドン(約5.3ドル)の価格設定となった。

 国内ツアーの料金についても年末年始は7〜8月と比べ20〜30%値上がりした。ホーチミン市青年ツーリストのTran The Dungマーケティング部長によると、旧正月期間はレンタカー料金が平均30〜35%値上がりするということで、Nha Trang・Phan Thiet・Ha Tienなどホテルの値上げ率が比較的小さいところではツアー全体の料金は15%ほどの値上げに留まるが、ホテルの値上げ率がより大きくなるDa LatやVung Tauなどではツアー全体の料金が30〜35%のアップになるそうだ。

 またテト期間は例年通り家庭用ガスについても値上がりが見られSaigon Petro社が1kg当たり350ドン(12kgボンベ当たり4,200ドン)の値上がりを発表した。

その他各種交通手段についても例年通り特別価格の設定がされており、航空券・汽車・バス運賃の値上がりについて以下に記すと、▽航空券については短距離区間のもので1名当たり約5万ドン〜10万ドン(約3.3〜6.7ドル)の値上がり、ホーチミン市‐ハノイ間のチケットは通常期間120万ドン(約80ドル)のものが135万ドン(約90ドル)に値上がり、▽汽車については5%増し、▽遠距離バスについては通常期間の20〜40%増しとなっており、旧正月前10日間には40%ほど値上がりする。

 またこの時期、市場やスーパーでは既製服の売り上げがアップする。An Dong市場で洋服を販売する各テナントは繁忙期なので、大口の受注はせず店の在庫をさばくことに専念している。またこの時期は得意客からのオーダー注文も断っている。売れ筋は新しいデザインのものとなっており各テナントでは毎日3〜10種類の新商品を陳列するようにしている。洋服の値上げは1カ月前と比べ、一着当たり1,000〜5,000ドンと小幅な値上げに留まっている。

各種冷凍加工商品・乾物業者は各商品を前年のテト期間の1.5〜2倍ほど多く製造している。小売価格の値上げはないということだが、生産側が巧みに従来の商品に代わる新たな商品を市場に投入し新価格で売り出すため、比較するのは困難だろう。

 また、この時期洋酒は飛ぶように売れる商品であるが、各スーパーマーケットが領収書のきちんと揃っている商品のみを販売しようと思えば数に限りがあり、大手スーパーマーケットCo-opmartの場合は現在シャンペンやワインが残っているだけだ。もしスーパーで正規のルートで洋酒を輸入すると小売価格は密輸されたものの2倍にもなってしまう。

 値上げ率の高いものとして忘れてはならないのは新商品と外国人観光客をターゲットにした土産物だ。特に雑貨類(手工業による洋服・バッグ・靴やサンダルなど)は大幅に値上がりし、3カ月前に約6〜8万ドン(約4〜5.3ドル)だったバッグが現在は10万ドン(約6.7ドル)以上になっている。木製サンダルも1足当たり5,000ドンの値上がりとなっている。これらの雑貨を生産するある業者の社長によると、工員・職人・原材料にかかるコストは変わらないものの、需要が高まり商品が次から次へとリニューアルされるため、新しいモデルを作りつづけなくてはならない状況で、価格の上昇は避けられないということだ

(Sai Gon Tiep Thi 1月2日,P.14)






家電製品の輸入が増加


ASEAN自由貿易地域(AFTA)の関税障壁削減プロセスに基づく関税引き下げがまだ適用されていないにもかかわらず、2003年1月の第1週は電子・家電製品の輸入がかなりの増加となった。

ホーチミン市税関局の資料によると、2002年12月27日から2003年1月3日までの1週間に、同市には冷蔵庫・洗濯機・クーラーの部品およびパーツ、テレビ・ビデオなどが大量に輸入された。また、コンピューターのモニター・CD再生装置などの輸入も増加となった。

Thoi Bao Kinh Te Sai Gon 1月9日, P.53)





***** 一口ニュース *****





1月7日、ホーチミン市人民委員会 のNguyen Thanh Tai副委員長は、2003年に同市はSea Games 22(ASEANスポーツ大会・11月に開催)に約4,800億ドン(約3,200万ドル)の投資を行うと発表

Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 1月8日, P.1)

 

Vinh Loc工業団地管理委員会によると、Long An省Ben Luc県に工業コンビナートを建設

Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 1月8日, P.3)





外国為替相場

Viet Com Bank ホーチミン支店・112日現在)

 

                  キャッシュ  

         USD/ドン     15,413





***** 入札情報 *****





□ 貿易大学図書館向け専門ソフトウエアの納入入札


開催者:   貿易大学(Truong dai hoc Thuong mai)

納入項目:  同大学の図書館向け専門ソフトウエア

書類入手期限:2月13日

書類提出期限:2月14日

問い合わせ先:貿易大学財務経理課

Tel:     (84-4)8347681





***** 事件・出来事 *****





神戸市に在住するベトナム人が約1,000人


兵庫県神戸市長田区で履物生産会社を経営するベトナム人の数が増加している。現在、神戸市には約1,000人のベトナム人が居住しているが、うち600人は長田区に集中している。在日ベトナム人の経営する履物生産工場で働く労働者が不足するときもあるほどだが、最近同区で中国人および韓国人労働者が増えているため、これら工場で働くベトナム人労働者にとって厳しい競争が課せられることが予測される。

(Tuoi Tre 1月9日,P.11)






ミスベトナムの推薦入学を拒否


教育訓練省大学局のBanh Tien Long局長は1月6日、Hai Phong市教育訓練局に対し、ミスベトナムであるPham Thi Mai Phuongさんの推薦入学に関する公文書を送付した。それによると、Hai Phong市教育訓練局はMai Phuongさんの各大学(国際関係学院・貿易大学・ハノイ師範大学)いずれかへの推薦入学を要請していたが、教育訓練省大学局はこの要請は現行の学生募集規則に適さないとしている。Hai Phong市教育訓練局は、Mai Phongさんは2つのミスコンテストに参加するために貴重な時間を費やし、このため大学入試の結果が思わしくないことが予測されるとしている。

(Tuoi Tre 1月7日,P.1)






VDCが高速インターネットアクセスサービスを開始


Hai Phong市・ハノイ市・ホーチミン市での試験期間を経て、電算データ通信会社(VDC)は、Korean TelecomグループとのADSL(非対称デジタル加入者回線)サービス正式供給に関して合意に至った。当初、同サービスはハノイの高層ビル・工業団地などの顧客に対して供給されることになる。

ADSLは非対称デジタル加入者線技術を使用した高速インターネットアクセスサービスで、▽これまでの56Kモデムを通したダイヤルアップ接続と比較して140倍のスピードによる高速常時接続(ダウンロード1.5〜8メガビット/秒)が可能、▽ユーザーはインターネットへのアクセスと同時に電話を使用することが可能、▽アクセス料金は転送データ量で計算されるなど、多くの優れた性能を備えている。

Tuoi Tre 1月9日, P.10)





***** コラム *****





会社売買がひそかに進行中(後編)


このような変動と共に、ここで触れておくべきだと思われるのは、投資ファンドによる取引が促進されていることだ。韓国の投資ファンド管理会社であるSaigon Asset Management Co. Ltdが、いくつかの会社の株式を“買い集め”たり、不動産・教育・情報技術分野の合弁会社の外国側パートナー投資分を買収する交渉を進めたりしているのがその一例として挙げられるだろう。

会社売買・合併の交渉が進められる過程において具体的な名前が挙げられるケースがある一方で、正確な名前を挙げることができないケースもある。ホーチミン市税務局のある幹部によると、それほど多くはないものの、一部の外資系企業による税金逃れを目的とした会社売買の現象が発生しているという。ベトナム外国投資法に基づくと、設立されたばかりの外国企業は、当初4年間の事業税が免除されるといった優遇措置を受けることができることになっている。一部の台湾企業は3年半活動した後で、同じ工業団地内で設立されたばかりの同業者に財産を売却し始めた。優遇期限がもうすぐ終了する古い会社のスタッフも、徐々に新しい会社のほうに移っていった。その後、古い会社は解散を宣言し、社長は本国に帰国することになった。そして人々を驚かせたのは、この解散したばかりの会社の社長が、数カ月後には新しい会社の社長として姿を見せたことだった。

一部の諮問専門員によると、この先数年間にベトナムではいくつかの分野において会社売買・合併が強力に進められることになるだろうという。Pricewaterhouse Coopers のDon Lam氏によると、将来的に合併が強力に進められるのは日用品生産分野だという。ここ数年先に、ベトナムも他の国と同じくこの法則に従わざるを得なくなると、この分野の各企業は熾烈な競争に立ち向かわなければならなくなる。Don Lam氏の話では「現在のようにバラバラに生産を続けていると、生産・販売コストが非常に高くなるといった障害にぶつかることになります。これとは反対に、5〜10社が合併して共通の販売システムを使用できるようになれば、経費の節約になると同時に効果的です」とのことだ。また、小企業が大きな市場で生き残ろうと思えば合併するしか道がない。同氏によると「合併は必ずしもすべてをゼロにしてしまうわけではなく、さらに発展するための強力な商標を残すことになるのです」という。

製菓・ミネラルウォーター生産分野も、すでに一部の外国投資家から注目されている。ベトナムで活動しているいくつかの外国コンサルティング会社は、顧客からの依頼によりこの分野に関する調査を何度か実施している。欧州の投資家は、以前とは異なる方法でベトナムに進出したがっている。ベトナム側パートナーとの合弁や100%外資投資会社の設立は、もうすでに“古い話”となっている。Don Lam氏によると、今後は外国企業がすでに活動を開始している会社の株式を買収するといった傾向が予測されるという。そして当然のことながら、選ばれる会社はその分野におけるトップ3でなければならない。この方法に基づくと、外国側パートナーは工場を建設したり、営業・販売網を確立したりする時間をかけなくて済む。ベトナムの会社に開拓権を与える方法で、直ちに自らの製品の生産および販売を開始することができる。ベトナム企業側は、この追加資本分を生産の拡大に使用することができると同時に、外国側パートナーから生産技術、管理・販売経験などの移転を受けることができる。

合併の傾向は、財政分野でも強力に推し進められることになる。現在のところ、銀行分野における売買・合併はすべて国家銀行による操作の一部分となっているが、将来的には一部の銀行自身が互いに合併について交渉することになるだろう。昨年、ベトナム銀行分野の発展方針に関してDong A(東亜)銀行のTran Phuong Binh頭取を取材した際、株式銀行システムの生き残りと発展の唯一の道は、より大きな資金源確保のための合併しかないと同氏は話していた。Binh氏によると「そうでないと、銀行は完全にオープンされた財政市場における十分な競争力を持つことができるようにならないでしょう」ということだ。

Bui Van Tuynh氏によると、吸収・合併の風潮はプラスチック・パッキング分野の企業でも強力に推し進められるだろうという。仮に、一部のアジア諸国が自国でのプラスチック容器生産を制限するようになると、ベトナムにこの発注が回ってくる可能性がある。その時には発展のために設備を買い足す以外に、他社を買収する・合併するなどが、もっとも早く生産能力をアップする方法だ。この方法を採用すると、競争相手を減らすことができると同時に、自社に不足している一部の製品を取り入れて直ちに活動することができるといった利点がある。

Thoi Bao Kinh Te Sai Gon12月19日. P.13 / P.16)






“何も無し”の工員人生(前編)


生計を立てるという言葉の意味は、幸せを探し求めることだと人々は言うが、私が出会った工業団地の工員たちの中には、現在の生活に心から幸せや気楽さを感じたことがあるという者は一人もいなかった。中には反対に「私たちのような出稼ぎ工員の人生は“何も無し”です」と端的にいう者さえいるほどだ。

Nguyen Thi Dieuさんと下宿のルームメイト4人に会うのは、私にとって非常に大変なことだった。Dieuさんの下宿を訪ねるために、Linh Trung街区(ホーチミン市Thu Duc区)付近の廃水で水浸しになった細道を3度もうろついたが、いつも扉には鍵がかけられたままだった。隣に住む下宿の大家は「日曜日に来て見るんだね。運が良ければあの子達に会えるかもしれないから」と話した。日曜日の午後、私は再びここを訪れて見たが、扉はまだ閉じられたままだった。その日の夜になって、私はやっと5人の少女たちに会うことができた。Dieuさんは「もうすぐテト(旧正月)が来るので、日曜日も休み無しで残業させられるんです。今みたいなテト間近には、ここに来るんだったら10時過ぎのほうがいいわね」と私に話した。5人の少女たちは、10m2ほどしかない狭い部屋で押し合い圧し合いしながら暮らしていた。彼女たちの財産は、鍋3つ・やかん1つ・石油コンロ1つ・たくさんの瓶の他には、高価な物と呼べるものは何も無く、それらはすべて床にそのまま置かれていた。その中に、冷や飯が少し・魚の煮物・黴の生えかかった豆腐が一切れ残っているのが目に入った。部屋の壁3面には洋服がびっしり掛けられていた。シャワー・トイレスペースとして部屋の隅っこが仕切られ、蛇口が1つ取り付けられている。ここには、下水の悪臭に加えて体臭・洋服の匂いなどが漂っており、息苦しく不快極まりない空間を作り出していた。Nghe An省Quynh Luu県出身のDieuさんは、Sung Hynh Vina社(Binh Duong省Binh Duong工業団地)で働き始めてから丸3年になる。彼女のルームメイトはNgaさん(Thanh Hoa省出身)、Lienさん(Ha Tinh省出身)、Nhan さん・Thoaさん(Quang Binh省出身)の4人だ。Ngaさんの話によると「今から1年ほど前、家族の元を離れてここに仕事を探しにやって来ましたが、こんなに生活が緊迫して辛いとは思っても見ませんでした。住むところも無く、私とLien・Dieuの3人はあちらこちらの下宿を仕事に在り付くために転々としました。最後に辿り付いたのは今の会社で、月給は70〜80万ドン(約47〜53ドル)になります。まあ、取りあえず何とか死なずに暮らしていけるといったところです」ということだ。Lienさんは空心菜を炒めながら「Thoaさんは南にやって来たばかりの頃は色白で綺麗だったので、男の人からもてもてだったんですよ。でも、たったの1年工員として働いただけで、“塩漬けの魚”みたいな姿になってしまったんです」と話した。顔立ちは良いものの青ざめた顔色をしたThoaさんは、涙の溢れ出た顔を隠そうとしていた。Thoaさんは「いつも水牛のように働かされていたのでは、肌の手入れなんてする暇もありませんよ。まして、遊びや娯楽の時間なんて言うまでもありません。仕事から帰ったら、明日の仕事に備えるために、誰もがすぐに寝転びたいと思うだけです。料理なんてするどころではなく、インスタントラーメンにやかんのお湯を注いで、何か腹に入ればそれでいいといった感じです。下宿をさまよう出稼ぎ工員の人生なんてそんなもので、幸せなんてどこにもありません。私たちの一番の望みは、テトに田舎に帰ることだけですが、今年はどうも駄目みたいです。最近は汽車の切符を手に入れるのも難しくて、私たちは誰も切符を買うことができませんでした。とはいっても、バスで帰るんじゃ大変ですしね」と話した。

Lao Dong 1月5日, P.7)


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