通巻第 606 号




2003年1月27日(月曜日)





***** 政治経済 *****





繊維分野の各社長にボーナス支給


ベトナム繊維総公社は、同総公社のメンバー企業で優秀な経営成績を上げた各社長に総額7億1,100万ドン(約4万7,400ドル)のボーナスを支給した。ボーナス最高額は1億3,200万ドン(約8,800ドル)で、Viet Tien縫製社・Nha Be縫製社・Phong Phu紡績社の各社長に支払われた。ボーナスを支給された12社の社長のうち、紡績部門はPhong Phu紡績社のみで、残りはすべて縫製企業となっている。

(Dau Tu 1月22日,P.2)






セメント生産に100%国家資本形式の投資をしない方針


建設省建築資材局のNguyen Quang Cung局長によると、政府は今後セメント生産プロジェクトに100%国家資本形式での投資をしない方針を決定したという。Cung局長は、政府によりすでに承認されているいくつかのプロジェクトを除き、新規セメント工場建設プロジェクトのすべては、資本を調達するために株式会社を設立する必要があると述べている。

現在建設中であるSong Gianh(Quang Binh省)・Ha Long(Quang Ninh省)・Cam Phaセメント工場は、工場の運営が落ち着いてから株式化する予定だ。これまでにQuang Ninh省Thang Longセメント工場建設投資のための株式会社を設立し、現在はPhu Tho省Phu Thoセメント工場に投資するための株式会社設立手続きを完了したばかりだ。

昨年国内で消費したセメントは約2,000万トンに上ったが、セメント年間生産量は約1,700万トンに留まっている。

(Thoi Bao Kinh Te Sai Gon 1月23日,P.5)






ホーチミン市、主力工業製品12品目を確定


ホーチミン市人民委員会のNguyen Thien Nhan副委員長は1月22日、2002‐2005年期における同市の主力工業製品開発プログラム指導委員会と会合を行った。1月21日までに19社による34製品が同プログラム参加登録を行っている。登録製品の競争能力を評価した後、主力工業製品開発プログラム指導委員会は、8企業5分野グループの12製品を第1期開発プログラムとして選択した。それによると▽Vifon Acecook合弁会社のVifon Acecookインスタントラーメン、▽Kinh Do株式会社のクッキーとクラッカー、▽Vinh Hue製紙株式会社のトイレットペーパー・ペーパーナプキンなど、▽Binh Tan消費財生産有限会社のPVC製履物・PU製高級履物各種・PU製ソール、▽Ngo Han有限会社の電線、▽ベトナム電力ケーブル・コード社の各種電線・低圧電力絶縁ケーブルおよびコード、▽Sai Gon自動車機器社のバス、▽Lidico電器社の扇風機、となっている。

Nhan副委員長は、これから2月20日までに同プログラム指導委員会は専門家や学者と協力して、各企業の製品の競争力を評価するよう指導した。それをベースに3月初旬に援助を受けることができる条件を備えた製品リストを公布することになっている。

(Nguoi Lao Dong 1月23日,P.7/Sai Gon Giai Phong 1月23日,P.1)






バイク部品の輸入税優遇政策を実施しない


財政省は、バイク部品輸入税の優遇措置を実施しない通知を明らかにした。1月16日付け財政省公文書551/TC/TCT号によると、1月1日からバイク部品の内地化率に基づいた優遇税政策を実施せず、バイク組立・生産向け備品・部品の輸入は輸入税率表に定められた規定に基づくことになる。

(Thoi Bao Tai Chinh Viet Nam 1月22日,P.1)






アジア石油テクノロジーセミナーが開催


ハノイで1月22日と23日の2日間、日本石油ガスエネルギーセンター(JPEC)とベトナム国家石油ガス院による協力で、ベトナムで初めての“アジア石油ガステクノロジー”セミナーが開催された。同セミナーでは、日本・タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア・カンボジア・ベトナムの石油ガス分野に関する科学者による24の報告が発表された。製油や石油製品加工に大気環境浄化技術を応用すること、交通手段にガスを使用すること、清浄な大気環境管理に関する法文書の制定に関する日本やタイの経験などについて報告された。またベトナム国家石油ガス院は、自動車エンジンにガソリンから液化ガス使用への移行の初期段階の結果を報告した。

アジア各国における石油ガスエネルギーの安全性と効果的な使用がベトナムに活かされることが期待される。

(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 1月24日,P.4)






WBが水利システム建設・改善に融資


世界銀行(WB)はハノイで、農業農村開発省と対ベトナム水源援助プログラムに関して話し合った。それによると、WBは農業生産に供給するため各水利・水力発電所の修理および改善に1億7,500万ドルを融資する予定だ。これらプロジェクトは、Tay Ninh省・Binh Duong省・Long An省・Khanh Hoa省・Quang Nam省などで実施される。

(Sai Gon Giai Phong 1月25日,P.2)





***** 統計情報 *****





Vietravel社の売上が増加


Vietravel社は1月20日、昨年の業績を発表した。それによると、同社がサービスした国際旅客は2001年比93.97%増の延べ3万1,296人、国内旅客は同62.93%増の延べ3万193人、海外旅行に出かけたベトナム人は同172.73%増の延べ1万2,813人となった。売上高は同89.54%増の1,720億ドン(約1,147万ドル)に上った。

(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 1月22日,P.4)






ホーチミン市で活動している外資企業の納税額増加


ホーチミン市税務局のNguyen Thi Phuong Dung局長によると、同市で活動している外資企業による昨年の納税額が増加し、全国の経済地区において最も高い伸び率となったという。外資企業による昨年の納税総額は2001年比31.39%増の2兆6,470億ドン(約1億7,646万ドル)で、同市全体の納税総額の約15%を占めている。これに対し国内企業の納税額は、中央企業が同6.99%増、地方企業が10.65%増、非国営企業が11.12%増に留まっている。

(Thoi Bao Kinh Te Sai Gon 1月23日,P.8)





***** 一口ニュース *****





Sai Gon Touristケーブルテレビ会社は1月から3月まで、ケーブルテレビ設置料金を420万ドン(約280ドル)から170万ドン(約113ドル)に引き下げる割引キャンペーンを実施。対象地域はホーチミン市・Dong Nai省・Binh Duong省・Ba Ria‐Vung Tau省

(Thuong Mai 1月21日,P.2)

 

ホーチミン市がキューバに2,000トンの米を贈呈

(Tuoi Tre 1月23日,P.16)

 

Hai Ha製菓社は2002年、1万4,000トン以上の各種製菓を生産し、売上高が2,700億ドン(約1,800万ドル)

(Thoi Bao Tai Chinh Viet Nam 1月22日,P.10)

 

政府は、国内製品を主に取扱うことを条件にスーパーマーケット経営に外国投資を奨励することを承認

(Thoi Bao Tai Chinh Viet Nam 1月22日,P.10)

 

Phu Yen省Tuy Hoa村に韓国Hankyoreh 21週刊時報の読者による寄付金10万ドルを投入した韓越平和公園が落成

(Sai Gon Giai Phong 1月23日,P.2)

 

ホーチミン市人民委員会は1月22日、Sai Gon旅客自動車社とホーチミン市運輸協同組合連合に300台のバスを投入することを決定

(Lao Dong 1月23日,P.1)

 

1月22日1時30分、Tan Son Nhat空港へ向かっていたスリランカ人運転手が飲酒運転で電柱に追突

(Tuoi Tre 1月23日,P.4)

 

1月23日午前の金価格は1テールが665万ドン(約443ドル)から11時には668万ドン(約445ドル)に上昇したものの、世界価格より7万ドン(約4.6ドル)安値

(Tuoi Tre 1月24日,P.1)

 

日本政府がBinh Thuan省Binh Thanh村給水システム・Phu Lac村中学校建設・Vinh Hao村中学校建設に22万2,648万ドルの小規模無償援助

(Sai Gon Giai Phong 1月25日,P.2)





外国為替相場

Viet Com Bank ホーチミン支店・127日現在)

 

                  キャッシュ  

         USD/ドン     15,428





***** 入札情報 *****





Phu Quoc空港境界フェンス建設工事の入札


開催者:   南部空港グループ(Cum cang Hang khong Mien Nam-SAA)

入札項目:  Phu Quoc空港境界フェンスの建設工事

書類入手期限:1月27日〜28日

書類提出期限:2月27日

問い合わせ先:南部空港グループ計画部(Tan Son Nhat International Air port, HCMC)

Tel:     (84-8)8487161 Fax:(84-8)8445127





***** 事件・出来事 *****





漂流していたフィリピン人船員を救助


Binh Dinh省国境警備隊は1月22日、Truong Sa海で遭難していたフィリピン人船員3人を受け入れた。同省Hoai Nhon県の漁師であるNguyen Van ToanさんがTruong Sa海沖で3人を発見し、救助した。フィリピン人船員によると、彼らの乗っていた船が故障したため、18日間漂流していたという。彼らは魚を捕り、雨水を飲んで生き延びていた。現在、関連当局が彼らの送還手続きを行っている。

(Tuoi Tre 1月24日,P.2)






Soc Trang省Vinh Chau県に盲人が集中


Soc Trang省保健局は2000年8月、同省Vinh Chau県眼科関連に関する科学協議会を設立した。同協議会は50人の医師からなり、4カ月間に渡って同県民の視力に関する調査を行った。それによると、同県人口の0.9%に当たる2,898人が盲目となっている。1,656人が全盲者で、1,242人が片目を失明している。また盲人が集中している地域は、Lac Hoa村・Vinh Phuoc村・Vinh Chau町となっている。また年齢別では10歳以上が51.7%、3〜10歳未満が9.1%、1〜3歳未満が22.4%、1歳未満が16.7%となっている。

(Nguoi Lao Dong 1月22日,P.3)






Da Lat市に近代的なロープウェイを建設


Lam Dong省商業・観光局とDa Lat市人民委員会によると、Lam Dong省はDa Lat市生誕110周年を記念し、今年4つの大規模なフェスティバルを開催する予定だ。4月30日にはTrung Son・Tay Nguyenの少数民族文化スポーツフェスティバル・観光見本市、6月には大規模な植物展覧会、第3四半期にはDa Lat建築に関するセミナーと投資促進奨励セミナー、11月にはDa Lat生誕110周年記念フェスティバルを予定している。

これらの準備のために、Da Lat観光分野は多くのプロジェクトを計画している。Xuan Huong観光社は、Robin丘からTuyen Lam湖総合観光区までを結ぶ2.2 kmのロープウェイ建設に1,000億ドン(約666万ドル)を投入した。これはベトナムで最長となる近代的なロープウェイで、1月24日から稼動する予定だ。

また政府首相は、Lam Dong省の観光分野インフラに170億ドン(約113万ドル)を投入することを承認した。それによると、主要な道路からCam Ly滝・Langbiang山・Vang Dan Kia泉までを繋ぐ道路整備をDa Lat生誕110周年記念までに完成することを目標にしている。

(Sai Gon Giai Phong 1月23日,P.2/Nguoi Lao Dong 1月24日,P.7)






不衛生な手の平からの恐怖


T.区保健センターに勤めるある医師は、朝食を取るためにいつものように馴染みのフォー屋に入った。フォーを注文し、座って待っていた。フォーを作っている人が片手で麺を湯通しして、もう片一方の手で手鼻をかんでいるのが見えた。その手をズボンで拭いて、肉とねぎを麺の上に乗せた。これを見てしまった彼はお金を払うと慌ててこの店を後にしたという。

「恐ろしい光景を見てしまったよ。今後絶対その店には行かない」と彼は断言する。これは彼が目にしたほんのひとこまに過ぎない。食品に直接触れる人がお金を触ったり、ゴミ箱や雑巾を触ったり、動物を触ったり、トイレに行ったりしたその手で食品を手掴みすることは日常茶飯事となっている。

食品安全衛生品質管理局のある調査によると、食品およびファーストフード販売者の手を通したE.coli菌(糞に関するもの)感染率は、Thai Binh省が92%、Hai Duong省が64.7%、Thanh Hoa省が52〜54%、ハノイが37%、Nam Dinh省が31.8%、Thua Thien‐Hue省が26〜37%となった。

食品を売っている人が、その食品にカバーも掛けず、しかも食品のすぐそばでおしゃべり・咳・痰吐き・手鼻・くしゃみをしている光景をよく見かける。

食品を加工したり、販売したりする際に手をきれいに洗うということは、食品安全保護のための基本だ。しかし、彼らはこの最低限のことにさえ無関心だ。Hai Duong省でビーフンを売っていた女性の手に貼ってあったばんそうこうが原因で、36人の児童が食中毒にかかったことがその一例だ。

飲食店に入る前、その店は食品を掴む道具を使っているか、売り手の手は信用できるか、といったことに注意してもらいたい。もし不安に感じたら、手の平の恐怖から身を守るためにその店に入らないほうがよい。

(Tuoi Tre 1月24日,P.6)





***** コラム *****





経営者たちの“アフター9”


仕事が終わった後に経営者たちがどこでどんな遊びをしているか?といった取材のために、約1カ月近くに渡って国営企業・合弁会社・私営企業の社長たちと行動を共にしたが、そこから導き出された結論は『経営者の“遊び”は心地よくもあり苦しくもある』ということだった。

B.S.N.氏は、ハノイ近くのある省で活動している大きな合弁会社の副社長だ。日本側のパートナーがベトナムに投資した際、彼はベトナム側の会社からベトナム人で唯一の重役会および取締役メンバーとして合弁会社に派遣された。ある日、彼は食事をしながら「外国人と一緒に仕事をして、彼らから厳しさ・勤勉さ・科学的な仕事方式を学んだだけでなく、仕事が終わってからの“遊び方”も非常に緊迫したものだということを教わりました。彼らは、仕事に全力を尽くしますが、遊びにも同じように取り組みます。彼らは“遊び”を会社の“法令”のように、そして会社集団が団結を深めるためのものと見なしています」と話してくれた。

B.S.N.氏によると、役員会のメンバーが集まって毎週2晩ハノイの5つ星ホテルのプールで泳ぐために、年初になるとすべての会社役員会メンバーに2,500ドルのカードが支給されるという。夏には波のプールでマッサージ・冬には温水プールが楽しめる。突然の仕事でもない限り、すべてのメンバーはここでリラックスする時間を取ることが要求され、ここで仕事の話をすることは禁止されている。

100%マレーシア投資の某ホテルでオペレーティングマネジャーをしているフランス人のR.C氏の遊びはちょっと違う。夜の9〜10時になってやっと仕事が終わると、彼はホテルの近くに借りている家まで徒歩で帰る。彼の好きな“遊び”は、インターネットで家族に電子メールを送ることだ。週末になると、夫妻は自宅で小さなカクテルパーティーを催し、友人を招待してみんなで楽しむ。

R.C氏は「最近はちょっと志向を変えて、週末になるとDong Moゴルフ場まで出かけています。私にとってこれがベトナムで唯一のリラックスになっています」と話した。貴族の遊びとして有名なこのスポーツを“実地見学”するために、一度だけ彼のお供をしてみることにした。しかし、このスポーツについての知識がほとんどないため、R.C氏と外国人の友人3人の間で繰り広げられる競争の勝ち負けだけに注目した。彼らがプレーしているのを見ると、ゴルフをしているというよりは自然公園を散歩しているかのようで、彼らは取り留めのないお喋りをして楽しんでいた。この後で、R.C氏が私に話してくれたところによると、この“ゆったり感”を手に入れるために、ゴルフ場の会員は2万5,000〜3万ドル(長期投資のような形式で、通常25年程度の有効期限)といった小さくない金額を支払わなければならないとのことだった。このような投資に加えて、ゴルフウエア・シューズ・ボール・クラブセットなどゴルフプレーヤーの道具一式に1,500ドル以上の出費が必要となる。計算してみると、プレーのためには1カ月当たり数百ドルが掛かることになる。

R.C氏によると、ベトナムには外国人がギャンブルを楽しむことを許可されている唯一の場所としてDo Sonカジノがあるが、彼は一度もここを訪れたことがないという。というのも、彼の話によるとギャンブルのようなレジャーはバカンス旅行に組み込む場合にしか適合せず、仕事の合間を縫って楽しむことはできないとのことだった。

国内中小企業の経営者たちの間で、現在最も広まっている遊びはテニスだろう。上記の高級レジャーと比較すると、テニスはより“庶民的”なうえに、参加するメンバーも集めやすい。とはいっても、この遊びに掛かる経費は数百万ドンにも達する。Lang Ha通りのあるテニス場で、Hang Ngai通りでも一ニを争う手工芸品販売会社の社長が使っているテニス用具一式の値段を尋ねたところ、テニスウエア・帽子・Reebok商標のテニスシューズが600万ドン(約400ドル)、Nike製カーボンフレームラケットが1,800万ドン(約1,200ドル・そこそこ使えるラケットなら400〜500万ドンで買える)するということだった。しかし、彼によると「でも、これは1回買えば済みますからね。それに、テニスコートレンタル費も1時間6万ドンからちょっと高級なところでも10万ドンがいいところで、4人で割れば大した金額ではありません。テニスが人々から貴族のスポーツだと呼ばれている理由は、プレーの後に待っている飲み会(負けた人が払う)に金が掛かるためで、この分はいくらあれば十分だとは言えませんからね」ということだった。

ハノイのテニス場オーナーたちによると、主な顧客は企業経営者たちではないという。彼らは週に2〜3回、夜の込み合う時間に予約を入れているだけだ。あるテニス場オーナーは「しかし、彼らは予約してもやって来ないことが良くありますよ。国家幹部や他の人々と比べて突然の仕事が多いことから、そうなることはよく理解できます」と話していた。

“遊び”であると同時に投資にもなる形式として、このところハノイの金を持っている社長が数億ドンを投入して、郊外の観光地にするのに適した丘・清水・森などを購入し、高床式の家を建てて週末のレジャーに使用するといったことが行われている。Luong Son・Hoa Binhを訪れた際に県のある幹部から聞いた話によると、県の森の多くがハノイ市民の所有地となっており、彼らは地元の住民を雇って植林をさせているという。多くの村では、週末になると数十台の車がどやどや押し掛けて、1〜2日遊んで帰って行くそうだ。

当然ながら、経営者たちの娯楽時間は他の多くの階層の人々と大して変わりはない。暇があれば、彼らの多くは家族をピクニック・釣り・キャンプに連れて行ったりする。しかしながら、これらの対象に関する観光分野の統計はまだないのが現状だ。

上記のようなテニス後の飲み会などのような経営者の娯楽にはそれなりの理由がある。多くの場合、彼らがテニスやゴルフをするのはスポーツだけが目的ではない。ある鉄鋼を扱っている私営企業の社長V.T.L.氏は「仕事についての打ち合わせだったり、仕事のパートナーを見つけるためだったりといったこともありますね。“テニス友達”としてのほうが、契約やプロジェクトの話に入りやすいことがあります」と教えてくれた。

しかし、V.T.L.さんの話は「私の娯楽は毎日のことでしょ。毎日あちこち3〜4軒のレストランを回って3〜4つの飲み会をこなし、数十人の人たちと話をしなければなりません。会社のデスクで打ち合わせ、飲み会のデスクでも打ち合わせといった感じで、“遊び‐仕事”の内容は大して変わりがありません」と、冗談か本当か分からないようなところまで来てしまった。

彼は「私はまだ若く、事業を始めて妻と結婚してから10年以上になりますが、家族揃って遊びに出かけたり、子供を公園に連れて行ったりしたという記憶がないですね。夜の9〜10時になってやっと帰宅し、朝7時には会社に駆けつけなければなりません。幸いなことに、妻が会社で経理をしているので顔を合わせる時間が取れます。子供のほうは、私が家に帰って抱き上げると、知らない人に会ったように泣き出す始末です」と続けた。私が「それでは仕事の他に娯楽はないんですか?」と聞くと、彼は「仕事が娯楽です」と答えるのだった。

V.T.L.氏の話は、祖父母が経営する建築資材会社で働いている妹が聞かせてくれた話とほぼ同様だった。妹は昨年の夏、会社のスタッフ全員(とはいってもほとんどは家族の者)でSam Sonまで2日間の慰安旅行に行って来たと自慢話をした。その道すがら祖母が聞かせてくれた話によると、会社を始めてからもう20年以上になるが、スタッフを慰安旅行に連れて行くのは今回が初めてだということだった。長年に渡って、家族は商品仕入れのためにハノイ‐Lang Son‐中国の道しか通ったことがなく、海岸に出たことは一度もないそうだ。祖母は「あんたのお祖父さんは会社の経営ばかり考えていなければならなかったから」と話していたという。

 

Dau Tu 新春特別号, P.24)






罪過に囲まれた子供たち(後編)


15歳の少女Tran Thi X.ちゃんは、バックパッカー地区で絵葉書やチューインガムなどを売り歩いている。ある外国人男性に何度も会っているうちに、彼は可哀想に思って品物をたくさん買ってくれたり、お釣りをくれたりするようになった。この親切な西洋人は、服をプレゼントしてくれたり、家族にお金をくれたりするようにまでなり、最終的にはX.ちゃんを養子にすることを申し出た。それから暫くして、この“養父”は“養女”を連れてNha Trangまで避暑に出かけた。この旅行の間に、X.ちゃんはこの男性に性的虐待を受け、純潔を奪われてしまった。何も失うものがなくなり、まだ悪戯な子供のような幼さが残った顔付きの彼女は、売春の道に足を踏み入れるようになってしまった。現在、彼女はバックパッカーや外国人旅行客が集まる場所をうろちょろして客を取っている。T.ちゃんは依然として絵葉書やチューインガムを持ち歩いているが、以前のように商品を売って得られるわずかの金には関心を持っておらず、Pham Ngu Lao地区の西洋人男性を“客に取る”ことのほうにより関心を払っている。身長はわずか140cmしかないが、可愛らしいスタイルと幼さの残った顔付きのため、非常に多くの客を取ることができている。彼女を手に入れるために西洋人男性たちは金を惜しまないばかりか、旅行に連れて行ってくれたり服を買ってくれたりする。彼女は“養父”に清純を奪われた後、外国人を専門にした売春をするようになったのだった。売春だけに留まらず、彼女はPham Ngu Lao地区の同じような境遇にある子供たちと結託して、観光客を引っ掛けてホテルに誘い込み財布を奪って逃げるといったことまでするようになっていた。

このように誘惑された子供のケースだけでなく、両親によって純潔を売ることを強制されるといった悲惨なケースもある。私たちが取材したところ、仲介人を通して子供の純潔を買う客の大部分は台湾・中国・日本人となっているようだ。このような売買契約の価格は“商品”によって高低かなりの差がある。両親によって強制的に売られる少女の価格は、1,000〜2,000ドルが平均となっている。家族に強制されて14歳の時にある台湾人に純潔を売ったTran Thi T.ちゃん(今年15歳)の話によると「私は毎日のように両親が借金取りに返済を迫られているのを見るのが耐えられなくなったんです。本当に怖かったですが、耐えるより仕方がなかったんです」ということだ。誘惑されたり強制的に純潔を売らされた少女たちが、売春の道に足を踏み入れたり売春婦となるのを強制されたりすることは珍しいことではない。T.ちゃんによると「無理矢理に体を奪われた後で、私はいつも恥ずかしさと嘆きを感じていましたが、よくよく考えて見ると自分の人生なんてそんなもので、失うものなんか何もないと思えるようになりました。その一方で生活のほうは非常に苦しく、食べる物を求めてDuc Ba教会の周辺をうろつき回らなければならない状況でした」ということだった。彼女の目からは涙が溢れ出し、それ以上話を続けることができなくなった。現在、彼女はThao Dan教育員グループの保護の下に暮らしている。

児童虐待をする輩は、大抵の場合ストリートチルドレンや貧困家庭の子供などを標的にする。その理由は、これらの子供たちは頼るところがなく生活に不自由しており、生きるための衣食を得ることを大きな問題にしているからだ。“色情狂”たちはこの点に狙いをつけ、金銭や偽の愛情を使って子供たちを誘惑したり性的虐待を与えたりする。Thao Dan教育員たちによると、これらの輩は物を買い与えるのに金を惜しまず、心を捉えると機会を伺って子供たちの純潔を奪う行動に出るが、子供たちは助けを求めることができないということだ。自らも14歳の時に児童虐待の被害者となって“客を取る”道に足を踏み入れたことがあり、現在これら子供たちとの接触を専門に活動しているある教育員は「もうあれから6年にもなりますが、当時のことが今でも頭に残っています。その頃は、私もこの子たちと同じように、幼稚で・腹を空かせ・誰も守ってくれる人がいませんでした。世間知らずのためにより多くの金を稼ぐことばかりにのめり込むようになり、なるようになれといった感じでした。そんな訳で、今になって虐待を受けた子供たちの話を聞くと非常に胸が痛くなって、子供たちをそのような境遇に押しやった輩に対する恨みが込み上げてきます。そのような行為は罪悪です」と話した。

現在、性的虐待を受ける児童たちの数が日増しに多くなってきている。これらの被害に遭っている子供たちの大部分はストリートチルドレンや貧困家庭の子供たちだ。上記のような悲惨な子供たちの話はほんの一部でしかなく、毎日数知れない子供たちが残忍な方法で虐待され、身体・精神的にぼろぼろにされてしまっている。子供たちは保護を必要としている。担当機関による児童への性的虐待の厳重な取り締まりが必要な時がやって来ている。

Lao Dong 1月18日, P.6)


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